☑️ 新型スマートウォッチにおける国際ブランド決済への移行
☑️ FeliCa非搭載によるSuica非対応とプリペイド方式の採用
☑️ 外部ウォレット連携を通じたクレジットカード登録の実現見込み

ソニーの新規事業として展開されてきたスマートウォッチ「wena」事業を引き継ぎ、独立したaugment AIが新モデル「wena X」を発表しました。wenaシリーズではFeliCaを搭載してSuicaにも対応していましたが、新モデルではNFCを使った国際ブランドのタッチ決済へと仕様が変更されました。将来的にはウォレットへの対応も視野に入っている点が特徴と言えそうです。
Suica非対応とNFCタッチ決済への移行
前モデルまでユーザーの利用が多かった交通系IC「Suica」への対応は、本モデルでは見送られました。内部基板にFeliCaチップを搭載しないハードウェア設計を採用したことによる仕様上の制約です。これに代わり、現在新たに実装が進められているのが、NFCを用いた国際ブランドのタッチ決済機能です。
初期実装におけるプリペイド方式の採用
現在、ブランドの認定取得に向けて開発が進行中の決済機能は、初期段階としてプリペイドカード方式によるタッチ決済を想定しています。wena X上に発行されたプリペイドカードにチャージして、残高の範囲内で支払うという形になります。

Apple WatchやWear OS搭載のスマートウォッチの場合、AppleウォレットやGoogleウォレットに対応して、複数のカードを登録するなどして支払いが可能です。しかし、独自OSであるwena OSを搭載するwena Xでは、それぞれのウォレットサービスを利用することができないため、独自の実装が必要になります。しかし、自社単独で決済インフラやウォレットサーバーを構築・維持するためには多大なコストを要します。現在の少数の体制において、独自で決済プラットフォームを運用するのではなく、初期実装のハードルを下げる現実的なアプローチとして選択された形です。
外部ウォレットサービス連携による拡張性
その一方で、将来的なユーザビリティ向上を見据えた展開も検討されています。自社でのサーバー運用コストを抑えつつ、ユーザーが直接カードを登録できるようにするため、外部のウォレットサービス提供企業が有する決済プラットフォームとの連携が模索されています。外部システムを経由したカード登録機能の実装により、決済デバイスとしての利便性を高める方向性で開発が進められています。現状、基本的にはデビットカードが想定されているようで、独自ウォレットを提供する他社スマートウォッチと同様の形になりそうです。

決済デバイスとしての今後の展開
wena Xは、世界最小クラスの通信モジュール内にNFCアンテナを組み込み、金属外装自体をアンテナとして活用する独自設計により、小型化と非接触決済機能の両立が図られています。2026年末から予定されている製品の順次発送に向けて、現在は決済機能を含む最終調整の段階にあります。各種国際ブランドの認証完了後、提携する外部ウォレットサービスや登録可能なカードの詳細が順次公開される見通しです。
腕時計とスマートバンドを行き来する2way構造と基本スペック
wena Xのハードウェアにおける最大の特長は、特許出願済みのワンタッチ着脱機構による2way構造です。外出時はお気に入りのアナログ時計と組み合わせた「腕時計スタイル」として利用し、睡眠時や運動時にはヘッド部分を外して専用ラバーバンドに付け替えることで「スマートバンドスタイル」へと瞬時に切り替えることが可能です。

本体には1.53インチのカラー曲面AMOLEDディスプレイと80mAhの小型バッテリーを搭載し、最大1週間の連続駆動を実現しています 。スマートウォッチとしての基本機能も大幅に強化されており、東京大学発のスタートアップであるACCELStarsとの共同開発による高精度な睡眠解析や、130種類以上のエクササイズ計測に対応します。ヘルスケアデータは国内サーバーで自社管理されるほか、マイクを通じたChatGPT連携などの新たな機能の実装も進行しています。
発表日時: 2026年3月17日
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000179064.html
関連URL: https://wena.jp/
