☑️ マレーシアのHORECA業界と農家を対象に食材流通プラットフォームと決済・請求ソリューションを統合
☑️ NTTデータ提供の決済機能を活用し請求書デジタル化やオンライン支払いでバックオフィス業務を効率化
☑️ 蓄積された取引データを基にBNPLやサプライチェーンファイナンスなどの金融サービス展開も目指す

SECAI MARCHEは2026年5月21日、NTTドコモ・ベンチャーズとSynexia Venturesを引受先とする追加資金調達を実施したと発表しました。あわせて、NTTデータと、マレーシアにおけるHORECA(ホテル・レストラン・ケータリング)業界向けサービスの提供に向けた業務提携契約を締結しました。
従来のマレーシアのHORECA業界では、食材の仕入れに伴う請求書処理や支払い業務の多くが手作業で行われており、バックオフィス業務の負荷増大や資金管理の煩雑さが課題となっていました。今回の提携により、同社の食材流通プラットフォームとNTTデータの決済ソリューションを連携させ、受発注から支払いまでをデジタルで一気通貫に支援する点が主な差分です。
マレーシアの飲食・農業サプライチェーンのデジタル化を加速
SECAI MARCHEはこれまで、東南アジアを中心に生産者と需要家を直接つなぐプラットフォームを展開し、受発注や物流、販路開拓を支援してきました。今回の資金調達により、事業基盤およびプロダクト開発体制を強化し、マレーシアを中心としたHORECA業界向けサービスの拡充を加速させます。
特に食材を供給する農家や生産者側においても、支払いに関する買掛金管理が手作業に依存しているケースが多く、経理業務の負担が課題となっていました。同社は買い手と売り手双方のオペレーションを効率化することで、より透明性の高い取引基盤の構築を目指しています。
NTTデータとの連携による決済・請求ソリューションの統合
NTTデータとの業務提携では、SECAI MARCHEのプラットフォームに、NTTデータが提供する決済・請求ソリューションを組み込みます。これにより、飲食事業者向けに仕入・請求・決済を一体化したサービスを提供します。
具体的には、請求書のデジタル化による業務効率化、オンライン決済機能の提供、支払い状況の可視化によるキャッシュフロー管理の高度化を実現します。これにより、飲食事業者における経営管理の高度化を支援するとしています。
取引データを活用した金融サービスへの展開
今後は、本提携を通じて蓄積されるHORECA事業者の取引データやインボイスデータを活用し、仕入後払い(BNPL)やサプライチェーンファイナンスなどの金融サービスの提供も視野に入れています。
また、農家・生産者との取引データを活用したマイクロファイナンスの可能性についても検討を進めるとしています。同社は、食材流通と金融機能を横断する次世代のフードサプライチェーン基盤を構築し、東南アジアにおける持続可能な流通インフラの実現を目指す方針です。
食材流通と金融機能を横断するプラットフォーム構造への転換
本件は、単なる食材卸売のデジタル化に留まらず、決済・請求ソリューションを統合することで「商流」と「金流」を一致させる取り組みと整理できます。導入企業や農家にとっては、手作業によるバックオフィス負担の軽減だけでなく、取引データに基づく金融アクセスの獲得が実務上の大きな変化となります。従来は信用補完が難しかった小規模な飲食店や生産者に対し、プラットフォーム内の取引履歴を基にしたファイナンス機能を提供できるかが、今後の普及における重要なポイントになるとみられます。
発表日時: 2026年5月21日
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000063442.html
