☑️ AIが購買タスクを代行する共通規格「Universal Commerce Protocol(UCP)」を策定
☑️ 検索結果やGeminiから離脱せず直接決済が可能に。ShopifyやWalmartらと連携
☑️ 顧客の対話状況に応じ、AIが限定クーポンを自動提示する広告「ダイレクト・オファー」を開始
Googleは、AIが消費者に代わって商品の検索から決済までを完結させる「エージェンティック・コマース(代理型コマース)」の普及に向け、新たな業界標準規格と一連のAIツールを発表しました。AIとの対話が日常化するなか、小売業者が高意欲な顧客とシームレスに接点を持つためのインフラ構築を急ぎます。
業界の垣根を越える共通言語「UCP」の誕生
今回の発表の目玉は、オープンな共通規格**「Universal Commerce Protocol(UCP)」**の導入です。これは、異なるプラットフォーム上のAIエージェント、事業者、決済プロバイダーが相互に通信するための「共通言語」として機能します。
従来、AIエージェントが各店舗で個別に購買処理を行うには複雑な連携が必要でしたが、UCPはこのプロセスを簡素化します。
- **主な賛同パートナー**: Shopify, Etsy, Wayfair, Target, Walmart, Mastercard, Visa, Stripeなど20社以上。
- * **互換性**: 既存のAgent Payments Protocol(AP2)やModel Context Protocol(MCP)とも連携。
この規格により、米国のユーザーはGoogle検索の「AIモード」やGeminiアプリ上で、研究・比較から決済までをワンストップで完結できるようになります。決済にはGoogle Walletに保存された情報やPayPalが利用され、カゴ落ち防止とコンバージョン率の向上が期待されます。
ブランド専用の「バーチャル販売員」を配置
小売業者が自社専用のAIをGoogle検索上に展開できる**「ビジネス・エージェント(Business Agent)」**も始動しました。これはブランドのトーン&マナーに合わせて顧客の質問に答える、いわばデジタル上の販売員です。
✅ **ビジネス・エージェントでできること**
- 製品に関する詳細な質問への回答(ブランド独自のデータに基づく)
- * 関連商品の推奨やパーソナライズされた提案
- * 対話フローの中での直接購入・決済の受付
Lowe’sやReebokなどの大手ブランドで先行導入が始まっており、今後数ヶ月でデータに基づいたトレーニング機能や顧客インサイト分析機能が拡充される予定です。
購買の「最後の一押し」をAIが自動化
広告分野では、AIモード内で限定特典を提示する**「ダイレクト・オファー(Direct Offers)」**の試験運用が始まりました。
例えば、ユーザーが「汚れに強いダイニング用のラグ」を探している際、AIが最適な商品を提案すると同時に、その場で「今なら20%オフ」といった専用クーポンを提示します。従来のキーワード広告とは異なり、ユーザーの文脈と購買意欲をAIがリアルタイムで判断し、最適なタイミングで価値を提示するのが特徴です。
また、Merchant Centerには、AIが商品をより正確に理解するための新しいデータ属性が追加されました。これらは「よくある質問への回答」や「代替品」などの情報を含み、会話型検索における露出精度を飛躍的に高める狙いがあります。
発表日時:2026年1月11日
[リリースのURL](https://blog.google/products/ads-commerce/agentic-commerce-ai-tools-protocol-retailers-platforms/)
