☑️ ANAとアメックスが2009年の発行開始以来初めて提携カード全3券種を刷新
☑️ ゴールドとプレミアムに利用ボーナスマイルやラウンジ追加特典を設定
☑️ プレミアムカードに付帯する旅行保険の適用条件を自動付帯から利用付帯へ変更

3券種を刷新、申し込みは9月2日開始
2026年8月19日、アメリカン・エキスプレス・インターナショナルと全日本空輸(ANA)は、両社が発行する提携クレジットカード3券種を全面リニューアルすると発表しました。新カードの申し込み受付は2026年9月2日13時より開始されます。2009年の発行開始以来、全券種が同時にリニューアルされるのは今回が初となります。全券種でカードデザインが変更されるほか、「ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」および「ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」においては、年間決済額に応じたボーナスマイルの付与、羽田空港国際線ラウンジの利用特典の追加、飲食店でのキャッシュバック特典が新たに追加されました。

旅行予定回数の増加と非航空サービス
アメリカン・エキスプレスが2025年末から2026年初頭にかけて実施したオンライン調査の結果が示されています。同調査によると、2026年に旅行を3回以上予定している日本の回答者は64%となり、2025年の39%から増加しました。また、6回以上の旅行を予定する割合も11%から22%へと増加しており、旅行を予定する回数が前年調査より増えています。
ANAマイレージクラブは1997年に開始し、現在の会員数は4,700万人です。ANAの上席執行役員である神田真也氏は、航空券の購入だけでなく、日常の決済を通じたマイルの蓄積と利用が増加している状況を説明しました。具体例として、「ANAでんき」や、月額利用料の20%がマイルとして付与されるMVNOサービス「ANA Mobile」、直営店「A-style」を含むECモール「ANA Mall」、決済サービス「ANA Pay」などの非航空領域のサービスを展開していることを列挙しました。質疑応答において神田氏は、これらのサービスについて「黒字が見えてきている状況になっている」と回答しています。
カード券種ごとの仕組みと追加特典
今回のリニューアルの対象となるのは、一般カード、ゴールドカード、プレミアムカードの3券種です。全券種において、ANAの航空機の尾翼をモチーフとした新たなカードデザインが採用されました。
・ANAアメリカン・エキスプレス・カード
デザインの刷新が行われました。年会費は7,700円(税込)で、従来通りANAグループでの航空券購入時に100円につき合計2.5マイル相当が付与されます。
・ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
年会費は42,900円(税込)で、新たに以下の特典が追加されました。
1. 利用ボーナスマイル:年間のカード決済額が400万円以上の場合、15,000マイルが付与されます。
2. 空港ラウンジ:羽田空港第2ターミナルの国際線エリアにある「POWER LOUNGE PREMIUM」が、同伴者1名まで無料で利用できるようになります。
3. ダイニングキャッシュバック:アメリカン・エキスプレスが提供する飲食店予約サービス「ポケットコンシェルジュ」を利用した際、決済額の20%のキャッシュバックが年間最大2万円まで適用されます。
・ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
年会費は187,000円(税込)で、新たに追加された特典は以下の通りです。
1. 利用ボーナスマイル:年間のカード決済額が600万円以上の場合、30,000マイルが付与されます。
2. 空港ラウンジ:羽田空港第2ターミナル国際線の「POWER LOUNGE PREMIUM」が、同伴者1名まで無料で利用可能となりました。
3. ダイニングキャッシュバック:「ポケットコンシェルジュ」の利用で、20%のキャッシュバックが年間最大4万円まで適用されます。

各カードの仕様と還元条件
各カードの基本仕様とポイント加算の条件は以下の通りです。
| 項目 | 一般カード | ゴールドカード | プレミアムカード |
|---|---|---|---|
| 年会費(税込) | 7,700円 | 42,900円 | 187,000円 |
| 家族カード年会費(税込) | 1枚 2,750円 | 1枚 21,450円 | 4枚まで無料 |
| 新規追加の利用ボーナスマイル | なし | 15,000マイル | 30,000マイル |
| 継続ボーナスマイル | 1,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
| 搭乗ボーナスマイル | +10% | +25% | +50% |
| ポイント有効期限 | 3年間 | 無期限 | 無期限 |
| マイル移行手数料(税込) | 年間6,600円 | 無料 | 無料 |
また、通常100円の決済につき1ポイントが加算される仕組みにおいて、店舗や用途に応じた倍率が設定されています。日常の買い物は全券種共通で1倍となりますが、ANA加盟店での買い物は一般カードで1.5倍、ゴールドカードで2倍、プレミアムカードで2.5倍となります。公共料金や国税などの決済は、全券種共通で0.5倍の加算となります。
質疑応答で示された利用条件と制度変更
発表会後の質疑応答では、利用条件の設定や保険の適用条件の変更、プロパーカードとの差異について、実務上の運用方針が説明されました。
利用額条件の設定について
今回のリニューアルで追加された利用ボーナスマイルには、ゴールドカードで年間400万円、プレミアムカードで年間600万円という利用額の条件が設けられています。この設定について、アメリカン・エキスプレスの副社長である山本尚氏は、「カードの平均利用金額は年々上昇しており、利用できる場所も増加しています。多くの方に設定された年間利用金額を達成していただき、ボーナスマイルを獲得していただけると見ています」と説明しました。
旅行傷害保険の適用条件の変更
プレミアムカードに付帯する海外・国内旅行傷害保険は、2026年11月1日より、従来の自動付帯から利用付帯へと変更されます。この変更について山本氏は、「ANAの航空券の購入等でカードをご利用いただければ、これまで通り保険は適用されます」と補足しました。
プロパーカードとの棲み分け
アメリカン・エキスプレスが発行するプロパーカードとの違いについて質問された山本氏は、「お客様の旅行に対するニーズやライフスタイルに様々な形がある中で、それぞれの形態に合わせてカードを選んでいただくことになります」と回答しました。その上で、本提携カードについては「マイルが貯めやすくなることと、旅行をサポートするサービスが追加されたこと」を差別化のポイントとして説明しています。
スーパーフライヤーズカード制度変更への対応
現在、ANAが提供する上級会員向けカード「スーパーフライヤーズカード」に関して、利用条件等の制度変更が予定されています。この点に関する質問に対し、ANAの神田氏は「制度変更の発表以来、お客様に様々な思いを抱かせている点について申し訳なく思っています」と述べました。その上で、「9月末にサービスをどうするかについて発表する予定です。現段階では詳細をお伝えできませんが、長年ご愛顧いただいているお客様に対し、どのような形にしていくのが重要か考えており、丁寧に対応していきます」と回答しました。
貯まったマイルの利用条件
ANAの神田氏は、獲得したマイルを特典航空券に交換する際の目安となるマイル数を示しました。
国内線の特典航空券は片道6,000マイルから交換可能です。ハワイ路線(レギュラーシーズン)の場合、エコノミークラスが片道20,000マイル、ビジネスクラスが片道42,500マイル、ファーストクラスが片道70,000マイルに設定されています。欧州路線(レギュラーシーズン)では、エコノミークラスが片道27,500マイル、ビジネスクラスが片道57,500マイル、ファーストクラスが片道95,000マイルとなります。
キャンペーンの対象と適用条件
リニューアルに合わせて、2つのキャンペーンが実施されます。
新規入会キャンペーン
2026年9月2日から11月4日までの期間中、対象の提携カードに新規で入会し、所定のカード利用条件を達成した会員が対象となります。プレミアムカードの場合は最大242,000マイル相当、ゴールドカードの場合は最大128,000マイル、一般カードの場合は最大38,000マイルが付与されます。
ANA アメックス ドリームキャンペーン
2026年8月19日から11月18日までの期間中、キャンペーンに応募したANAアメリカン・エキスプレスの提携カード会員(既存会員および期間中の新規会員)が対象となります。抽選で300名に50,000マイルが付与されます。
発表日時: 2026年8月19日
