☑️ アジア圏のクロスボーダー決済に特化した金融インフラを公開
☑️ FXエンジンと流動性ハブで24時間365日の即時清算
☑️ 高コストな決済構造の効率化により金融機関の接続を支援

KAIA LABSは2026年2月9日、アジア全域のクロスボーダー決済および清算構造の高度化を目的とした次世代金融インフラ「Ratio(レシオ)」を公開したと発表しました。香港で開催されるグローバルブロックチェーンイベント「Consensus Hong Kong」で初めて披露される予定です。同インフラは、アジアにおける外国為替(FX)取引の最適化を目指して設計されており、ステーブルコイン発行体や金融機関との連携を視野に入れています。
アジアのクロスボーダー決済市場は世界最大規模である一方、高い手数料や清算時間の長さが課題です。既存の清算チャネルでは取引完了までに平均1〜3営業日を要し、コストが1.5〜3.0%に達するケースもありした。そうした流動性の分断による構造的な非効率性が課題と指摘されてきたといいます。
Ratioが提供するオーケストレーションレイヤーは、こうした課題解決のため、24時間365日対応の即時清算環境をサポートします。複数の流動性経路を統合することで、コスト効率の向上と決済フローの簡素化を図る仕組みです。同社は、金融機関や決済サービス提供者(PSP)が地域ごとの規制を順守しながら低コストな清算を行えるよう支援するとしています。
| 機能名称 | 概要 |
|---|---|
| FXエンジン | 銀行間仲介プロセスを最適化し機関水準の為替条件で処理 |
| リクイディティハブ | 複数の流動性ソースを接続し最適な清算経路を自動選択 |
| リターンエンジン | 清算プロセス中の余剰資金を効率的に活用 |
プラットフォームは単一API構成を採用しており、PSPやデジタルウォレット、金融機関による容易な接続を可能にしています。複雑なシステム統合を排除しつつ、関連法令を反映した構造を維持している点も特徴です。現在、一部の機関パートナーとともに第1段階の展開を進めており、清算ネットワーク向けAPIの本格提供は2026年後半を予定しています。
RatioのChief Stablecoin Officerを務めるJohn Cho氏は「アジア市場では各国の規制環境や金融構造への深い理解が不可欠です」と述べました。同氏は、複雑化した決済構造を整理し、機関利用を前提とした信頼性確保を目指す方針です。
今回の取り組みは、アジア圏で進むステーブルコインの法整備を背景に、決済コストの低減による域内経済の活性化を狙うものといえます。仲介手数料の圧縮や即時決済の普及は、企業の資金効率を改善し、新たなデジタル金融サービスの創出を後押しする可能性があります。今後は、各国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)や既存の銀行ネットワークとの相互運用性の確保が普及の焦点となりそうです。
発表日時: 2026年2月9日
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000154579.html
