☑️ 山口FGが傘下3行の勘定系システム統合を本格始動
☑️ 日本IBMの基盤採用によりアプリ99%を共通化
☑️ 運用コスト30%削減と提携先の早期参画を実現

山口フィナンシャルグループは2026年2月13日、傘下の山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行が個別に運用してきた勘定系システムを統合すると発表しました。日本IBMおよびキンドリルジャパンと協働し、2029年1月の稼働開始を予定。これは2006年の持株会社設立以来推進してきた経営体制「マルチバンク・シングルプラットフォーム」の最終フェーズとして位置付けられています。
山口フィナンシャルグループによれば、2025年5月に公表した中期経営計画において、グループ経営の一体化と効率化の深化を基本目標に掲げました。同グループはこれまで人事制度や主要な周辺システムの統合を完了させています。一方で、預金や為替を扱う中核の勘定系システムは各行で個別に稼働を続けており、運用管理体制のさらなる最適化が課題でした。
新システムには日本IBMの金融機関向け基盤ソフトウェア「SAIL」を採用し、アプリケーションを1ソース化します。キンドリルジャパンはIT基盤領域、日本IBMは業務基盤領域をそれぞれ担当。OSやミドルウェアを共通化し、3銀行が同一のIT基盤上で業務を遂行できる構成です。2026年1月よりプロジェクトを開始し、安定性と柔軟性を備えた金融サービスの提供を計画しています。
システム統合により、3銀行が使用する業務アプリケーションの99%以上が共通化される形です。山口フィナンシャルグループは、新たな開発の生産性が20%以上向上し、中長期的には運用コストを約30%削減できると説明しました。地域特性や各行の独自性を維持しつつ、将来的な新たなビジネスパートナーの参画にも迅速に対応できる体制を整えます。
地方銀行の経営統合において、基幹システムの完全統一はコスト構造の抜本的改革に不可欠な工程です。山口フィナンシャルグループが採用したマルチバンク仕様のプラットフォームは、独立した銀行ブランドを維持しつつシステム投資を最小化するモデルとして、再編が進む金融業界の先例となります。今後は共通基盤上での独自サービスの創出と、大規模統合に伴う移行リスクの管理をどう両立させるかが焦点となりそうです。
発表日時: 2026年2月13日
関連URL: https://www.ymfg.co.jp/news/assets_news/news_20260213_2.pdf
関連URL: https://jp.newsroom.ibm.com/2026-02-13-IBM-Japan-Supports-Yamaguchi-Financial-Group-in-Integrating-Core-Banking-Systems-Through-Multi-Banking
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000187.000089286.html
