☑️ JCBとりそながUWB決済実用化に向け基本合意
☑️ スマートフォンをカバンに入れたまま支払う新技術を導入
☑️ 2026年度に技術実証を開始し2028年度の本格ビジネス化方針

ジェーシービーとりそなホールディングスは2026年3月4日、超広帯域無線通信技術であるUWBを用いた決済サービスの事業化に向け、基本合意書を締結したと発表しました。スマートフォンを鞄やポケットから取り出さずに支払いが完了する「ハンズフリー決済」などの導入を進める方針です。UWB決済の本格的な実用化に向けた取り組みは、2026年2月18日時点で世界初としています。
決済の非操作化とレジ業務の省力化
UWBは、高精度な位置測位と近距離での高速通信を特徴とする無線通信技術です。従来のNFCや二次元コード決済とは異なり、デバイスを決済端末にかざしたり画面を提示したりする動作を必要としません。数十メートルの距離でも正確な位置を特定できるため、店舗内での顧客の位置を把握し、移動に伴う決済処理や要望の伝達を可能にします。
店舗側では、顧客が事前に登録したレジ袋の有無や決済方法などの情報を活用し、会計時のやり取りを削減する計画です。これにより、レジ業務の効率化や省人化を後押しするほか、外国語対応などのコミュニケーション障壁の改善にもつなげます。蓄積された購買データを分析し、特定の顧客へクーポンを提示するなどのマーケティング展開も意図しています。
国際標準団体への参画と商用化工程
両社はUWBの普及と実用化を推進するため、国際標準化団体であるFiRa Consortiumに加盟しています。ジェーシービーは2025年から決済事業者として参画しており、りそなホールディングスも2026年3月に銀行業として参画する方針を示しました。両社の金融データや顧客基盤とキャッシュレス決済の知見を組み合わせ、新たな決済インフラの構築を進めています。
今後の工程表は以下の通りです。
| 年度 | 実施項目 |
|---|---|
| 2026年度 | 技術実証の開始 |
| 2027年度 | 小規模な商用化の実施 |
| 2028年度 | 本格的なビジネス化の開始 |
今回の提携は、決済時の物理的な動作を解消し、店舗運営の自動化を加速させる取り組みです。今後は国内外のパートナーと協業し、次世代の決済ネットワークの普及を進める方針です。
決済インフラのパラダイムシフト
この取り組みは、決済の主役がデバイス操作から「存在の検知」へと移行する転換点となる可能性があります。従来の非接触決済は数センチの接近を前提としていましたが、UWBによる位置測位は店舗空間全体を決済プラットフォームに変える影響力を持っています。
技術の社会実装にあたっては、正確な位置特定と生体認証を組み合わせた際のプライバシー保護の徹底が不可欠です。また、店舗側における導入コストの抑制や専用端末の普及速度が、今後の市場拡大を左右する焦点となりそうです。
発表日時: 2026年3月4日
関連URL: https://www.resona-gr.co.jp/holdings/news/newsrelease_c/detail/20260304_806.html
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001348.000011361.html
