☑️ STマイクロが耐量子コンピュータ暗号対応のモバイルチップを公表
☑️ NFC・SE・eSIMを集積しPQC処理用ハードウェア回路を搭載
☑️ 2026年7月の量産とEMVCo認証の取得を目標にサンプルを提供中

STマイクロエレクトロニクスは2026年6月25日、耐量子コンピュータ暗号(PQC)に対応したセキュア・モバイルチップ「ST54M」を発表しました。同社によると、PQC処理を実行するハードウェア回路を搭載したシングルダイのソリューションは世界初としています。非接触型決済やデジタル身分証明書、デジタルカーキーなどの次世代コネクテッドサービス向けに提供されます。
耐量子暗号処理とシングルダイ集積
ST54Mは、NFCコントローラ、セキュア・エレメントIC、およびeSIM機能を一つのデバイスに集積した最先端のソリューションです。PQCのアルゴリズムであるML-KEMとデジタル署名アルゴリズムML-DSAを処理する革新的なハードウェア回路を搭載しており、将来の量子耐性セキュリティ要件への対応と、現在のハイブリッド暗号からの円滑な移行をサポートします。このハードウェアエンジンは、サイドチャネル攻撃やフォールトインジェクション攻撃からの保護を目的として設計されています。
強化されたRF性能とセキュリティ認証
同チップは、複数のアプリケーションをサポートするための大容量メモリを統合し、強化されたRFフロントエンドを搭載しています。これにより、小型アンテナやシングルエンド構成でのRF性能が向上し、モバイルPOS(mPOS)やワイヤレス充電といった高度なユースケースの実現が可能になります。セキュリティ面では、欧州連合のICT製品向けサイバーセキュリティ認証制度であるEUCCに準拠しており、2026年7月にはEMVCo認証の取得を予定しています。
同製品は現在、顧客向けにサンプルを提供中です。量産および認証の取得は2026年7月を目標としており、各メーカーが2030年頃までに義務化される見込みの市場要件に対応するための開発期間を確保できるよう支援するとしています。
発表日時: 2026年6月25日
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001559.000001337.html
