ゆうちょ銀行が松井証券の議決権約20%を取得へ、証券機能の拡充と顧客送客で協業
☑️ ゆうちょ銀行が松井証券の議決権約20%を取得、持分法適用関連会社へ
☑️ 顧客の相互送客、キャンペーン、資産運用商品販売など4項目で協業
☑️ 2026年12月に株式譲渡完了予定、2027年中の協業開始を計画

ゆうちょ銀行と松井証券は2026年11月4日、資本業務提携および株式譲渡に関する契約を締結しました。ゆうちょ銀行が松井証券の議決権の約20%を取得し、松井証券を持分法適用関連会社とする予定です。
両社は顧客基盤の相互活用や資産運用商品の販売などで協業します。2026年12月中の株式譲渡完了を予定しており、2027年中に体制整備が完了次第、協業を開始する計画です。
ゆうちょ銀行、証券機能の不足を補うため提携
今回の資本業務提携では、ゆうちょ銀行が松井証券の筆頭株主である丸六から、松井証券の普通株式の一部を取得します。取得後は議決権の約20%を保有し、松井証券はゆうちょ銀行の持分法適用関連会社となる予定です。
11月4日の記者会見では、ゆうちょ銀行側が提携の背景として、証券分野のサービスラインナップの不足を挙げました。
同社は総合金融プラットフォーマーを目指すうえで、証券機能が不足していると認識していたと説明。今回のパートナーシップによって不足していた部分が充実し、より多様な顧客ニーズに対応できる企業になると考えているとの認識を示しました。

一方、松井証券側は、ゆうちょ銀行が持つ全国のネットワークと、口座基盤の規模を提携先としての魅力に挙げました。
また、会見の質疑応答では、銀行との資本提携によって証券会社としての独自性が失われるのではないかという懸念についても言及がありました。松井証券側からは、提携に向けた協議の中で、ゆうちょ銀行が経営の独立性を尊重する姿勢だと感じたとの認識が示されました。
相互送客や資産運用商品の販売など4項目で協業
資本業務提携の具体的な内容として、両社は4項目を掲げています。
まず、双方の顧客基盤を活用した相互送客です。ゆうちょ銀行と松井証券は、それぞれの顧客を相手方に紹介する取り組みを目指します。
次に、両社の得意分野や経営資源を活用したキャンペーンの実施です。具体的な施策については、今回の発表資料では示されていません。
3つ目は、ゆうちょ銀行の子会社であるJPAMが組成する資産運用商品の松井証券での販売です。ゆうちょ銀行グループの資産運用商品を松井証券の販売チャネルで取り扱う計画です。
4つ目はIPO銘柄の紹介です。JPAMがGP(無限責任組合員)を務めるベンチャーキャピタルファンドの投資先に対して、IPO時の引受証券会社(引受シンジケート団)の1社として松井証券を紹介します。
いずれも両社が今後進める協業内容として示されたもので、具体的なサービスの開始時期や個別の施策の詳細については、今後の検討が必要となります。

12月に株式譲渡を完了、2027年中に協業開始へ
両社は11月4日に資本業務提携および株式譲渡に関する契約を締結しました。今後、必要な手続きを経て、2026年12月中に株式譲渡を完了する予定です。
協業については、両社で具体的な内容や体制の整備を進め、2027年中に準備が整い次第、開始する計画です。
今回の発表では、顧客の相互送客から資産運用商品の販売、IPO銘柄の紹介まで協業の対象が示されましたが、各取り組みの具体的な提供内容は今後明らかになります。
発表日時: 2026年11月4日
関連URL: https://www.jp-bank.japanpost.jp/aboutus/press/2026/pdf/pr261104.pdf

