☑️ AWSの生成AIを活用した小売向け店舗運営支援ソリューションを開発
☑️ ベテランの知見をAI化しリアルタイムのデータ監視と施策提案を自動化
☑️ リテールテックJAPAN 2026で実機のデモンストレーションを公開

東芝テックは2026年2月20日、アマゾンウェブサービスジャパン(以下AWSジャパン)の技術支援を受け、生成AIを活用した小売業界向け店舗運営支援ソリューションを開発したと発表しました。本ソリューションは自律型AIエージェントを用いて、店舗スタッフの意思決定と業務効率化を後押しする仕組みです。
ベテランの知見をノーコードでAI化
従来の小売店舗では、売上データや在庫情報の分析がベテラン担当者の経験に依存しており、新人や若手スタッフが適切な対策を講じる際の課題となっていました。また、データの更新頻度の制約から、リアルタイムな状況変化への対応も困難な状況にありました。
今回開発されたソリューションでは、熟練者のノウハウや店長の施策方針を自然言語で設定するだけで、AIエージェントをノーコードで運用できます。分析エージェントはバックグラウンドで動作し、POSデータや在庫データを継続的にモニタリング。売れ行きの変化や在庫状況のシグナルを検知した際、値引きや陳列変更といった具体的な推奨アクションをスマートフォンへ即座に通知する方針です。
Amazon Bedrockを活用した自律型エージェント
技術基盤にはAWSの生成AIサービスを採用しています。Amazon Bedrock上で稼働するClaude 4.5 Sonnetが業務知識を理解し、プロンプト生成やSQLの自動作成を担います。運用の安全性と拡張性を確保するため、Amazon Bedrock AgentCoreを基盤とし、Strands Agents SDKで構築されたエージェントをサーバーレス環境で実行する構成です。
AIエージェントにはSQL実行やAmazon DynamoDBへのアクション登録機能が組み込まれており、タスクを自律的に遂行します。さらに、過去の対話を記憶する機能により、担当者の追加質問に対してもこれまでの経緯を踏まえたパーソナライズされた回答が可能となりました。
「現場の課題解決に直結するAIエージェントの開発は、ビジョン実現に向けた大きな一歩です」と東芝テック執行役員の石川尚氏は述べています。
リテールテックJAPAN 2026での初公開
東芝テックは、2026年3月3日から6日まで東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN 2026」において、本ソリューションのデモンストレーションを初公開します。会場では、AIエージェントが店舗運営を支援する具体的な運用フローを体験できる予定です。
この取り組みは、小売業界におけるデータ活用を定型的なダッシュボード確認から、AIによる能動的な提案へと進化させる可能性があります。人手不足が深刻化する中、経験の浅いスタッフでもデータに基づいた高度な判断を下せる環境の整備が、店舗の収益性向上や廃棄ロスの削減を後押しする公算が大きいといえます。
発表日時: 2026年2月20日
関連URL: https://www.toshibatec.co.jp/information/20260220_01.html
関連URL: https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/toshiba-tec-retail-ai-agent/
