☑️ 米国債トークンを24時間リアルタイムで償還・決済可能に
☑️ XRPL上の資産償還とJ.P. Morganの決済網を接続
☑️ 従来の銀行営業時間外でもシンガポールへの送金を完結
Ondo Financeは2026年5月6日、J.P. Morganのブロックチェーン基盤「Kinexys」、Mastercard、Rippleと共同で、トークン化された米国債ファンド「OUSG」のクロスボーダー償還・決済パイロットを完了したと発表しました。パブリックブロックチェーンと既存の銀行間決済インフラを直接接続し、24時間365日の稼働を可能にする実務的な枠組みを構築したとしています。
パブリックチェーンと銀行インフラの相互運用を実現
今回の実証実験では、RippleがパブリックブロックチェーンであるXRP Ledger(XRPL)上で保有していたOUSGの償還を行いました。XRPLでの資産移動は5秒以内に完了し、それと連動してMastercardのMulti-Token Network(MTN)が法定通貨の決済指示をJ.P. MorganのKinexysへルーティングする仕組みです。
| 役割 | 担当組織・基盤 | 主な機能 |
|---|---|---|
| 資産発行・管理 | Ondo Finance | 米国債トークン「OUSG」の提供および償還処理 |
| 資産保有・償還主体 | Ripple | XRPL上での資産償還実行 |
| 相互運用・ルーティング | Mastercard MTN | ブロックチェーンと法定通貨決済の橋渡し |
| 法定通貨決済・送金 | Kinexys by J.P. Morgan | 銀行口座間の資金決済とシンガポールへの送金 |
決済フローの自動化とシンガポールへの送金完了
実際のフローでは、Ondo Financeが償還処理を受け取ると、Mastercard MTNを通じてKinexysに支払い指示が送られます。KinexysはOndo Financeのブロックチェーン預金口座から資金を引き落とし、コルレス銀行ネットワークを経由して、シンガポールにあるRippleの銀行口座へ米ドルを即座に送金しました。
従来、トークン化された現実資産(RWA)の償還は、銀行の営業時間や手動の送金プロセスに依存しており、決済の遅延が課題となっていました。本パイロットでは、ブロックチェーン上の資産実行と銀行インフラの決済を同期させることで、個別の支払い指示を介さない統合されたトランザクションフローを実証しています。
既存インフラの制約を解消する統合モデル
本施策は、デジタル資産の償還プロセスにおいて、これまで分断されていた「ブロックチェーン上の資産移動」と「銀行網での法定通貨決済」を一つの連続したフローとして統合した点に構造的な意味があります。従来の銀行振込(Wire)システムや手動介入を排除し、24時間稼働するパブリックチェーンの利便性を維持したまま、既存の銀行口座で最終的な資金を受け取ることが可能です。
これにより、機関投資家は銀行のカットオフタイム(当日振込の締め切り時間)に縛られることなく、グローバルな資産運用が可能になります。複数の金融機関が異なる役割を担いながら、既存のコンプライアンス要件を満たしつつオンチェーンとオフチェーンを接続するモデルは、トークン化資産が普及するための実務的なインフラとして機能するものです。
発表日時: 2026年5月6日
関連URL: https://www.prnewswire.com/news-releases/ondo-kinexys-by-jp-morgan-mastercard-and-ripple-complete-first-cross-border-cross-bank-redemption-of-tokenized-us-treasuries-302764324.html
