☑️ 英国ZilchがVisa Flexible Credentialを導入し、単一のカードで複数の支払い方法を選択可能に
☑️ Visaのネットワーク能力とThreddのプロセシング技術により、決済のルーティングをバックエンドで制御
☑️ 日本では三井住友カードが「フレキシブルペイ」として先行導入している仕組みが英国でも商用開始
Visa、フィンテック企業のZilch、およびイシュアー・プロセシング・プラットフォームのThreddの3社は、英国のZilchカード利用者向けに「Visa Flexible Credential(VFC)」の提供を開始しました。従来、支払い方法ごとに複数のカードを使い分ける必要がありましたが、本機能の導入により、単一のカードやデジタル資格情報(認証情報)を通じて、デビットやクレジットなどの異なる支払いオプションを場面に応じて選択できるようになります。
この仕組みは、日本では三井住友カードが「Olive」で「フレキシブルペイ」として提供しているサービスと同一の技術基盤に基づいています。
決済ネットワークとプロセシングの連携で実現
今回の導入では、Visaのグローバルネットワーク、Zilchの顧客プラットフォーム、そしてThreddのプロセシング技術が連携しています。Threddはバックエンドでのルーティングと処理を担い、イシュアーやフィンテック企業がVFC機能を効率的に市場へ投入できるよう支援する役割を果たします。
Zilchの利用者は、複数のカードを管理することなく、単一のユーザー体験の中で最適な支払いオプションを選択可能です。裏側ではThreddが決済リクエストを適切にルーティングし、リアルタイムで資金調達の最適化や報酬の適用が行われる設計となっています。同社は、これにより利用者の利便性を高め、スムーズな購買体験を提供できるとしています。
柔軟な支払いへの需要に対応
Visaが英国で実施した調査によると、回答者の87%が「柔軟な支払いオプションは自身の財務やライフスタイルの目標を支える」と回答しています。消費者がデビットやクレジットといった固定的な枠組みではなく、購入の瞬間に最適な方法を選びたいというニーズが高まっていることが背景にあります。
VFCは、既存のVisa加盟店(世界1億5,000万カ所以上)でそのまま利用できる互換性を維持しつつ、イシュアーが単一のカードで多様な選択肢を提供することを可能にします。本サービスはまず英国のZilch利用者向けに提供され、将来的にはさらなる拡大の可能性があるとされています。
支払い情報の集約と制御による実務差分
本施策の導入により、利用者および運用管理側の実務には以下の変化が生じます。
利用者にとっては、物理的・デジタル的な複数のカードを保持・選択する手間がなくなり、単一のインターフェース上で支払い元を制御する運用に変わります。イシュアーや導入企業にとっては、支払いオプションごとに個別のカードを発行するコストや管理負担を抑えつつ、利用者のニーズに合わせた柔軟な決済メニューを単一の認証情報に紐づけることが可能になります。
従来は決済端末やカードの種類によって制限されていた支払いフローが、プロセシング層でのルーティングによって制御される仕組みへと移行しており、導入企業は既存の決済インフラを活用しながら付加価値を提供できる位置づけとなります。
発表日時: 2025年5月12日
関連URL: https://www.businesswire.com/news/home/20260512480286/en/Visa-Flexible-Credential-Brings-More-Flexible-Ways-to-Pay-to-Zilch-Cardholders-in-the-UK
