☑️ StripeがAIエージェント間の自動決済プロトコルを発表
☑️ 人間の確認なしで少額決済や定期決済をプログラム実行
☑️ ステーブルコインや法定通貨の支払いに対応し導入が拡大

世界のGDPの1.6%に相当する決済を処理するStripeは2026年3月24日、決済特化型ブロックチェーンのTempoと共同で、AIエージェント同士の決済を自動化する技術プロトコル「Machine Payments Protocol(MPP)」を発表しました。少額決済や定期決済などをプログラム上で実行するための共通規格となります。
人間向け決済システムからの脱却とAI経済圏への対応
これまでインターネット上の決済システムは、アカウント作成や支払い情報の入力など人間の介入を前提としており、AIエージェントが自律的に利用する際の障壁となっていました。今回のプロトコルは、人間の確認を必要とする「Agentic Commerce Protocol(ACP)」の決済領域を補完するものです。AIエージェントが商品検索から支払いまでを完結させるエージェンティックコマースの推進を意図しています。
ステーブルコインや法定通貨を用いた自動決済の仕組み
同プロトコルにより、AIエージェントはAPIや「Model Context Protocol(MCP)」などのエンドポイントからリクエストを送信し、請求の承認と決済の自動実行が可能になります。導入企業は「Payment Intents API」を活用し、数行のコードで決済を受け付けることができます。決済手段として、「Shared Payment Token(SPT)」を介したステーブルコインのほか、クレジットカードや後払い(BNPL)による法定通貨も利用可能としています。
同プロトコルの決済実行フローは以下の通りです。
- AIエージェントが対象サービスへリクエストを送信
- サービス側がリクエストに対して料金を請求
- AIエージェントが請求を承認し決済を実行
- リクエストされたサービス内容がAIエージェントに到達
既存インフラとの統合と先行導入事例
処理された決済データは、人間が介在する取引と同様に「Stripe Dashboard」上に反映されます。消費税計算や不正検知、会計システムとの連携といった既存の金融インフラをそのまま活用できる仕組みです。決済額は通常の入金スケジュールに従い、指定口座へ振り込まれるとのことです。
すでに複数企業での導入が進んでおり、ブラウザインフラを提供するBrowserbaseや、手紙の郵送を行うPostalFormなどが同プロトコルを採用しました。AIエージェント向けインフラを提供するParallel Web Systemsのパラグ・アグラワル氏は、「わずか数行のコードの入力で、マシンによる自律決済を実現した」と述べています。Stripeは関連プロトコルの展開を通じ、AIエージェント向けの包括的な経済圏の構築を進めていく方針です。
発表日時: 2026年3月24日
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000115.000077879.html
