☑️ チューリッヒ生命がマルチAIエージェント活用の新査定システムを導入
☑️ 医務や不正検知に対応した12体のAIエージェントが並列稼働する構成
☑️ 自動査定率を60%に引き上げ手動査定の業務時間を77%に短縮する目標

チューリッヒ生命保険は2026年6月25日、マルチAIエージェントを組み込んだ新契約査定システム「New Business 2.0」を同年7月1日から導入すると発表しました。ルールエンジンの高度化に加え、AIエージェントが医務・環境・モラル査定(不正検知)の総合判定をサポートするプロセスを構築します。同社によると、こうした総合査定に対応したマルチAIエージェントの導入は生命保険業界で初となります。
開発の背景と目的
新契約の査定プロセスにおいて、複雑な案件では医務や環境、不正検知などの確認業務を手作業で行う査定者の負荷が課題となっていました。査定期間の長期化が保険募集人や顧客の満足度低下を招いていたことから、同社はAI活用による生産性向上と自動査定率の改善を目的として新システムを開発しました。ルールエンジンによる自動判定の振り分けを最適化し、複雑な案件のリスク判定をAIエージェントが担う構成としています。
12体のAIエージェントと暗黙知の形式知化
新システムでは、各カテゴリーに特化した12体のAIエージェントが並列で稼働します。各エージェントがデータを分析し、査定に必要な作業の整理や引受コメント案を自動生成します。また、過去の類似案件からベテラン査定者の経験やノウハウといった暗黙知を形式知化することで、判断の一貫性とスピードの両立を図ります。定型案件は高度化したルールエンジンで高速に処理し、複雑な文脈判断を要する非定型案件を生成AIが担当する仕組みです。
業務効率化の目標値
システムの導入により、同社は自動査定率を60%に向上させることを目指しています。手動査定が必要な案件においても、AIエージェントが判断の根拠を提示して意思決定をサポートすることで、査定業務に要する時間を現状の77%に短縮させるとしています。顧客の健康状態だけでなく、職業や年収などの環境的要素も総合的に分析し、精度の高い査定判断を支援する方針です。
発表日時: 2026年6月25日 15時02分
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000156.000005927.html
