☑️ 指紋センサーを搭載した次世代ICカードによる決済実証
☑️ カード内の本人認証で高額決済時の暗証番号入力を省略
☑️ 既存の店舗端末をそのまま活用できる汎用性の高い仕組み

ジェーシービーと大日本印刷は2026年2月6日、指紋認証機能を備えたICカードの商用化に向けた実証実験を開始したと発表しました。近年増加するクレジットカードの不正利用対策として、セキュリティ向上と利用者の利便性維持の両立を狙います。
指紋認証カードは、券面右下のセンサーにあらかじめ登録した指を置くことで本人認証を完了する仕組みです。認証処理がカード内で完結するため、加盟店側で新たな認証端末を導入する必要がないのが特徴。非接触決済において一定金額を超えた際に求められる暗証番号の入力が不要になり、スマートフォン決済と同等の操作感を実現できるとJCBは説明しています。
実証実験では、接触および非接触決済の操作性、指紋認証の成功率、既存決済端末との互換性を検証します。JCBは2018年にも同様の実験を行っていますが、今回は商用化を見据えて1都3県の加盟店で社員が実際に利用。日常的な使用における負荷の有無が明らかになる見通しです。
大日本印刷は、指紋認証機能を搭載したカードの製造とパーソナライズの仕組みを供給します。自社開発の決済アプリケーションを用いた技術的な運用仕様の策定を裏付けています。JCBは、決済ネットワークの運営ノウハウを基に、より安全な決済環境の提供を強化する方針です。
キャッシュレス決済の普及に伴い、国内のカード不正利用被害額は過去最高水準で推移しています。指紋認証カードの商用化は、利便性を維持しつつ物理カードの脆弱性を補完する現実的な解決策として機能する可能性があります。今後は、カードの製造コスト抑制や、多様な利用環境における認証精度の維持が普及の鍵となりそうです。
発表日時: 2026年2月6日
関連URL: https://www.dnp.co.jp/news/detail/20177859_1587.html
