☑️ AIエージェントが自律的に送迎予約と決済を完了するエージェンティック取引を日本初の本番環境で実施
☑️ 三菱UFJニコスのカードとAgenzoを使用し、パスキー認証とトークン化による安全な決済フローを確認
☑️ 消費者がAIに権限を委譲しつつ安全に決済を完了できる実効性を、実サービスの予約プロセスを通じて検証

Mastercardは2026年5月20日、日本市場で初となる本番環境での「エージェンティック取引」を完了したと発表しました。AIエージェントがユーザーに代わって送迎サービスの予約と決済を実行するもので、従来のユーザー自身による操作を介さず、AIが自律的にタスクを完了できる点が大きな特徴です。
今回の取引では、三菱UFJニコスが発行するMastercardカードに加え、複数の発行会社のカードが用いられました。具体的には、Evonetが提供するAIエージェント「Agenzo」が、送迎サービスプロバイダーのELifeを通じて銀座への移動に必要なライド予約を実行しました。
セキュリティと本人確認の仕組み
本取引を支える基盤として、Mastercard Agent Payが活用されています。これはAIによる購買活動に必要な安全対策を提供するもので、エージェントごとに一意の「Mastercard Agentic Token」を発行し、セキュリティを強化する仕組みです。
また、消費者の明確な同意取得と購入確認には、Mastercard Payment Passkeysを使用しています。トークン化されたクレデンシャルを用いることで、強固な本人確認とデータ保護を実現しながら、AIエージェントへの責任ある権限委譲を可能にしています。
アジア太平洋地域での展開と国内連携の強化
Mastercardは、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、インドでも認証済みエージェンティック取引を実施しており、日本での成功によりアジア太平洋地域でのリーダーシップを強化する構えです。今後は交通や旅行、小売など多岐にわたる業界で、パートナー企業との連携を拡大するとしています。
国内では、金融機関や加盟店がエージェント主導の決済体験へ円滑に移行できるよう、専門チームによる支援を展開します。シンガポールのAIセンター・オブ・エクセレンスで得られた知見を日本市場にも還元し、安全性と信頼性を重視したユースケースの検討を進める計画です。
AIエージェント決済における実務上の変化
利用者にとっては、AIに特定のタスクを委譲しながらも、パスキーによる最終的な同意確認を通じて安全性を担保できる点が実務上のメリットとなります。事業者側では、トークン化されたエージェント専用のクレデンシャルを受け入れることで、なりすましリスクを低減しつつ、自律的な購買フローを既存の決済インフラ上で実現できる構成です。導入時には、AIエージェントに許可する操作範囲の定義や、パスキー認証との連携フローの構築が重要な確認事項になるとみられます。
発表日時: 2026年5月20日
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000137.000037691.html
