☑️ ワールド・ゴールド・カウンシルによる2026年第2四半期需要動向報告書の公表
☑️ 上半期の金総需要が前年同期比2%増の推計2,522トンに到達
☑️ 金価格が前四半期比8%下落する調整局面における地金や中央銀行の買い入れ継続
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は2026年7月30日、世界の金の需要動向をまとめた報告書「ゴールド・デマンド・トレンド 2026年第2四半期」を発表しました。年初に記録した最高値から金価格が調整するなか、2026年上半期の金総需要は前年同期比2%増の推計2,522トンに達し、金額ベースでは3,800億米ドルとなりました。第2四半期単体の総需要は前年同期比で横ばいの1,269トンとなっています。
投資需要の動向と金ETFの流出
第2四半期の金ETFおよび金地金・金貨への投資需要は合計で262トンとなりました。この期間に金価格が前四半期比で8%下落したことから、年初の力強い勢いはやや鈍化しています。特に金ETFは第2四半期に45トンの流出を記録し、投資需要全体を押し下げました。同会日本代表の戸田淳氏は、米国によるイラン攻撃を境に金融緩和への期待が後退したことで、主に米国の投資家による短期的な売却が発生したと説明しています。一方で、上半期累計での金ETF需要は18トンの流入と若干のプラスを維持しました。金地金・金貨への需要は底堅く、第2四半期は前年同期比3%減の307トンにとどまり、金額ベースでは前年同期比34%増を記録しました。なお、日本の金地金・金貨需要は2025年第2四半期以来、1年ぶりにマイナスへ転じています。
中央銀行の金準備購入と第1四半期値の修正
中央銀行とその他公的機関による金準備の購入量は、第2四半期に前年同期比62%増の289トンを記録しました。しかし、第1四半期の購入量が少なかったことから、上半期の累計需要は345トンとなり、ここ数年の高水準には及びませんでした。なお、データを提供するMetals Focus社は、新たな市場データに基づき、2026年第1四半期の中央銀行による金需要の推計値を244トンから57トンへと下方修正しています。差分の187トンは店頭市場(OTC)およびその他需要へ再分類されました。WGCによる中央銀行金準備調査では、回答した中央銀行の45%が今後12ヶ月間で自国の金準備を増やす意向を示しています。
宝飾品需要の抑制と総供給量の推移
宝飾品の需要は金が高値圏で推移していることから消費者が購入を控え、第2四半期は前年同期比17%減の287トンとなりました。日本における第2四半期の宝飾品需要も前年同期比で25%減少しています。ただし、世界全体の上半期累計の金額ベースでは前年同期比22%増の860億米ドルとなっており、資産保有手段としての選好意識は強いとされています。
第2四半期の金の総供給量は、前年同期比横ばいの1,269トンでした。カナダやチリでの新規生産に支えられた鉱山供給量が前年同期比推定2%増の966トンとなった一方、リサイクル量は価格上昇にもかかわらず前年同期比で6%減少しました。
発表日時: 2026年7月30日 15時09分
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000169998.html
