☑️ 2026年の全体FWBスコアは51.3へ低下
☑️ 20代企業勤務者のリテラシー低下が顕著
☑️ リテラシー向上によるFWBとエンゲージメント改善の経路を提示
三菱UFJ信託銀行のMUFG資産形成研究所は2026年10月6日、「低下傾向示すファイナンシャル・ウェルビーイング、金融リテラシー 2026年調査結果より」と題したレポートを公表しました。本調査によると、個人のファイナンシャル・ウェルビーイング(FWB)スコアや企業勤務者の金融リテラシー指数が低下傾向にあることが明らかになりました。

FWBスコアと金融リテラシー指数の推移
同研究所は、FWBを「現在および将来、お金に追われず、人生の選択肢を縛られず、安心感がある状態」と定義し、6つの要素をもとに100点満点でスコア化しています。2026年の調査において、全体のFWBスコアは2024年の53.3、2025年の52.5から51.3へと連続して低下しました。
また、企業勤務者の金融リテラシー指数も2024年の55.4から2026年には53.0へと低下しています。特に20代の企業勤務者における低下が顕著であり、2024年の52.9から2026年には48.2まで減少しました。

重回帰分析によるFWBスコアの影響要因
企業勤務者6,943人を対象に実施された重回帰分析では、FWBスコアとの関係が最も強かった要因は「金融リテラシー」(標準偏回帰係数0.525)であり、次いで「保有金融資産」(標準偏回帰係数0.291)という結果になりました。一方で、「年収」との関係は弱く(標準偏回帰係数0.037)、「年齢」との関係はほぼ見られませんでした(標準偏回帰係数-0.019)。

従業員エンゲージメントとの関係と企業施策
さらに調査では、FWBスコアが高い層ほど従業員エンゲージメントが高い傾向が確認されました。一方で、金融リテラシーと従業員エンゲージメントとの間には、直接的な関係は顕著に見られませんでした。
これらの結果を受け、同研究所は「金融リテラシー向上→FWB向上→従業員エンゲージメント向上」という段階的なルートを考察しています。企業による継続的な金融経済教育の提供が、従業員の安心感や働きがいを支える重要な取り組みになると結論付けています。
発表日時: 2026年10月6日 12時03分
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000376.000036656.html
