☑️ みずほフィナンシャルグループとNECがAIエージェント認証基盤「KYA」の共同実証実験を2026年6月に開始
☑️ DIDとVCの技術を用いてAIエージェントの認証、同意、委任、監査の4要素を検証
☑️ 顧客のAIエージェントが銀行のAI基盤に代理アクセスするシナリオで技術検証を実施

みずほフィナンシャルグループとNECは2026年5月28日、AIエージェントが自律的に金融サービスを利用する「Agentic Finance」の普及を見据え、新たな認証基盤「KYA(Know Your Agent)」の構築に向けた共同実証実験を2026年6月から開始すると発表しました。
共同実証実験の背景と目的
「Agentic Finance」は、ユーザーの意図や許諾に基づき、AIエージェントが金融サービスへのアクセスや手続きなどを代理実行する利用形態の総称です。この環境では、従来の本人確認(KYC)に加え、顧客の代理となるAIエージェント自身の身元や権限を正確に把握・検証する「KYA」の導入が必要になると説明されています。
今回の実証実験では、分散型ID(DID)や検証可能なデジタル証明書(VC)の技術を活用し、AIエージェントによる金融サービス利用における以下の4つの要素を検証します。
・認証:DID/VC技術によるAIエージェントの真正性確認とデジタルウォレットを用いた本人確認
・同意:顧客がAIエージェントへの委任に同意していることの検証
・委任:委任された権限範囲内でのみ実行可能であることの担保
・監査:AIエージェントの実行内容の事後追跡や検証可能な証跡確保
共同実証実験の概要と役割
実証実験ではNECのDID/VC技術を活用し、顧客のAIエージェントがみずほフィナンシャルグループのAI開発共通基盤「Wiz Base」上で稼働するAIエージェントに代理アクセスするシナリオで技術検証を行います。AIエージェントの一意識別子としてDIDを活用し、権限やポリシーを改ざん耐性のあるVCとして発行する仕組みを構築します。
役割分担として、みずほフィナンシャルグループは要件定義やユースケース設計を主導し、銀行システムの検証環境を提供します。NECはDID/VC基盤技術の提供を含む全体的な技術設計および実装を担当します。なお、金融機関特有の要件を反映したスキーマ設計などは両社共同で推進するとしています。
今後は技術検証の完了後、商用活用に向けた実用性の検証を行う予定です。将来的には金融業界全体で活用可能な共通インフラの構築や、グローバルスタンダードとの整合、規制当局との対話による制度整備を進めるとしています。
2026年5月28日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000177612.html
