☑️ NTTドコモビジネス、東芝、NECが国内初の広域量子暗号網を構築へ
☑️ 東名阪を結ぶ約600kmの環境で量子鍵配送の実証実験を開始
☑️ 医療や金融など高機密データを扱う業界の社会実装を検証

NTTドコモビジネス、東芝、日本電気(NEC)の3社は2026年6月30日、総務省および国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が進める量子鍵配送の社会実装に向けた取り組みの一環として、東京・名古屋・大阪の三大都市圏を結ぶ約600kmの広域量子暗号通信ネットワークの構築を開始しました。構築後、同ネットワークを用いた量子鍵配送の実証実験を実施します。
量子コンピューターによる解読リスク「HNDL」への対応
AIの進展やデータ活用の加速に伴い、重要データの地域横断的な連携ニーズが高まる一方、量子コンピューター技術の発展によって既存の暗号技術の強度が低下する懸念が生じています。特に、現在の通信を盗聴・保存し、将来量子コンピューターで解読する「Harvest Now, Decrypt Later(HNDL)」リスクへの対応は、経済安全保障や産業競争力の観点から重要な課題となっています。本実証では、NICTが2010年から運用している「Tokyo QKD Network」の取り組みを東名阪へ大幅に拡張し、国内最大の広域量子暗号通信ネットワークを整備します。
量子鍵配送とセキュアクラウドを活用した技術検証
実証では、量子力学の原理を利用して暗号鍵を安全に共有する「量子鍵配送(QKD)」と、データを暗号化する「ワンタイムパッド」を組み合わせ、情報理論的に安全な通信を実現します。また、量子鍵配送ネットワーク上に秘密分散プロトコルを用いた「量子セキュアクラウド」を構築し、機密データの安全な伝送・保管・利活用を検証します。長距離環境における性能や安定性の検証に加え、実運用を見据えたネットワークの運用管理のしやすさについても評価を行います。
医療・金融・電力業界での社会実装とビジネス検討
国家安全保障や個人情報などの機密性の高いデータを扱う医療、金融、電力業界などのユーザーが参画し、組織横断的なデータ連携の実現可能性を検証します。技術検証だけでなく、参画ユーザーへのヒアリングを通じて課題や期待事項を整理し、ビジネスモデルの検討や新たな利用領域の開拓を推進します。実証には3社のほか、エクシオグループ、エクシオ・デジタルソリューションズ、エヌ・ティ・ティ エムイー、デロイト トーマツ、さくらインターネットも連携して参画します。
発表日時: 2026年6月30日 14時02分
関連URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001382.000078149.html
