☑️ DNPとKeypascoが協業し新認証基盤の提供を計画
☑️ 本人と端末情報を活用し継続認証で不正取引を防止
☑️ 2026年11月に金融事業者向け開始、30年度20億円目指す

大日本印刷(DNP)は2026年9月14日、Lydsec Keypasco Digital Technology Company Limited(Keypasco)と協業し、デジタルサービスの安全な利用を支える認証基盤づくりを推進すると発表しました。その一環として、金融サービス事業者向けに「DNPマルチトラスト認証」の提供を2026年11月に開始します。
本人と端末情報を継続検証する仕組み
「DNPマルチトラスト認証」は、口座開設や会員登録時に確認した本人情報と利用端末の情報を、ログインや送金といった重要取引時にも活用するサービスです。一連の認証プロセスで継続的に真正性を確認することで、なりすましによる不正アクセスや不正取引のリスク低減を支援します。
本サービスには、Keypasco独自のデバイス認証技術やFIDO認証、2経路認証、リスクベース認証などが活用されています。デバイス認証技術は、ハードウェアやOS、ブラウザの設定・挙動などの固有情報を組み合わせて端末を識別する仕組みです。また、FIDO認証によりパスワードに依存せず生体情報等で認証を行い、端末をバックグラウンドで検証することで利用者の操作負担を抑えます。リスクベース認証で高リスクと判定された場合には、取引操作とは別経路で本人が内容を確認・承認する2経路認証を行い、不正な送金を抑止します。
背景には、金融庁が2025年10月に「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」を改正し、重要操作におけるフィッシング耐性のある多要素認証の実装・必須化を求めている状況があります。
他業種への展開とAIエージェント向け認証の拡張
DNPとKeypascoは、本サービスを銀行や証券会社、クレジットカード会社などの金融機関へ提供するほか、製造業や行政サービスなど高い安全性が求められる領域へも順次展開する方針です。さらに、両社の技術・ノウハウを応用し、AIエージェントの真正性や権限を確認する「Know Your Agent」への拡張も目指します。これにより、AIによる代理処理発生時に、利用者が手元の端末でリアルタイムに内容を承認できる仕組みの実現を目指しています。
DNPは、本サービスを含む本人確認サービス関連事業において、2030年度までに累計20億円の売上目標を掲げています。
発表日時: 2026年9月14日
関連URL: https://www.dnp.co.jp/news/detail/20178597_1587.html
