☑️ TOPPANが耐量子計算機暗号搭載のデュアルインターフェイスICカードを開発
☑️ 接触と非接触の両通信に対応し既存のJava Card上で機能を実装
☑️ 2026年度中に行政や医療分野で実証実験を行い2027年度の提供を目指す
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TOPPANは2026年8月3日、量子コンピュータでも解読が困難とされる耐量子計算機暗号(PQC)を搭載した、接触・非接触のどちらの通信方式でも利用可能なデュアルインターフェイスICカード「PQC CARD Dual」を世界で初めて開発したと発表しました。同社によると、接触・非接触通信の両方のインターフェイスにPQC対応したICカードとしては2026年7月時点で世界初となります。高いセキュリティ性が要求される国民IDカードや医療向け認証カードなどへの実装に向けて、2027年度からの提供を目指します。
量子コンピュータの実用化による暗号解読リスクに対しPQCへの移行が世界的に急務となる一方、PQCはデータサイズが大きく演算処理も複雑なため、メモリや処理能力が限られたICカードへの実装には高い技術的障壁がありました。「PQC CARD Dual」は、同社が培ってきた省メモリ技術によりメモリ容量を最適化し、デュアルインターフェイスICチップ上への実装を可能にしました。
独自の省メモリ技術とNIST準拠のアルゴリズム
同製品は、米国国立標準技術研究所(NIST)により標準化されたPQCアルゴリズムである「ML-KEM」および「ML-DSA」と、従来の暗号技術であるRSAやECCなどをあわせて搭載しています。1枚のカードで両方の暗号方式に対応できるため、現行暗号からPQCへの移行期においても、既存のインフラ環境を活かしながらスムーズな移行を実現するとしています。なお、接触または非接触の単体でのPQC対応も可能です。
世界標準の汎用OS「Java Card」への実装
PQC機能は、既存のICカードに多く導入されている世界標準のICカードプラットフォームである汎用OS「Java Card」上で実現されています。そのため、既存のICカードに実装されている決済や社員証、アクセス管理などのアプリケーションはそのままに、暗号機能だけをPQCへアップデートするなどの柔軟な運用が可能であると説明しています。
今後のロードマップと行政・医療分野への展開

TOPPANは、「PQC CARD Dual」と関連システムに関して、2026年度中に高いセキュリティ性が要求される行政・医療分野などを対象とした実証実験の実施を目指します。有用性の検証を経て、米国や欧州などの各国がターゲットとする2030年代の本格的なPQC移行ロードマップを見据え、2027年度からの提供開始を目指すとしています。
発表日時: 2026年8月3日
関連URL: https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2026/08/newsrelease260803_1.html
