☑️ 証券取引等監視委員会によるmoomoo証券への行政処分の勧告
☑️ NISA対象外商品の虚偽販売や出庫申請の受付拒否などの業務違反
☑️ サイバーセキュリティを含むシステムリスクや経営管理態勢の不備

証券取引等監視委員会は2026年6月5日、moomoo証券に対する検査の結果、複数の法令違反や不適切な業務運営が認められたとして、内閣総理大臣および金融庁長官に行政処分を行うよう勧告しました。
NISA対象商品の虚偽表示と不適切な顧客対応
同社は、NISAの成長投資枠の対象外、または除外要件に該当する米国ETFおよび米国ETNの計77銘柄について、対象商品であると顧客に虚偽の表示を行い販売しました。その結果、59名の顧客が25銘柄をNISA口座で売買しています。さらに同社は、2025年5月に該当商品の販売を停止した後も実効性のある改善策を講じず、同年11月から2026年1月にかけて再び米国ETF1銘柄を対象商品と偽って販売しており、1名の顧客が買付けを行う再発も生じています。
また、誤って購入した顧客への対応において、システムの仕様を理由に特定口座への移管を行わないなど杜撰な対応を行ったほか、1名の顧客のみ年間投資枠を是正する一方、残る58名については2025年12月まで是正せず、顧客間で異なる対応を行っていたことが指摘されています。
有価証券管理業務および疑わしい取引への対応不備
有価証券等管理業務において、同社はシステム対応などを理由に、顧客からの国内上場株式の出庫申請や公募投資信託の入出庫申請を一律に受け付けておらず、善管注意義務違反と認定されました。さらに、口座開設を謝絶した延べ1,531名の顧客に関し、犯罪による収益の移転防止に関する法律に基づく疑わしい取引の該当性を検討・判断していなかったことも判明しています。
システムリスク管理と経営・内部管理態勢の欠如
金融商品取引業に係る電子情報処理組織の管理に関しても、システムリスク評価、サイバーセキュリティ管理、システム障害管理などが不十分な状況でした。監視委員会はこれらの問題の根本原因として、同社経営陣が営業施策を優先する一方でコンプライアンス意識の醸成を怠り、実効性のある内部管理態勢を構築していなかった経営管理態勢の不備を指摘しています。
2026年6月5日
https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2026/2026/20260605-2.html
